
簿記3級、不合格だった…
簡単って聞いてたのに…自分だけ落ちたなんて恥ずかしい
誰にも言えないし、もうやめたい…
そんな気持ちを抱えて、このページにたどり着いた方へ。
まず、声を大にして伝えたいのはこれです。
簿記3級に落ちても、何ひとつ恥ずかしくありません。
むしろ、それだけ本気で取り組んだからこそ感じる感情。
そして、不合格という結果は、次のステップに必要な“気づき”をくれた証拠です。
落ち込んでいるあなたが、もう一度立ち上がれるよう、
このページが小さなきっかけになればうれしいです。
「簿記3級に落ちた=恥ずかしい」ことなのか?
ネットやSNSを見ていると、こんな声をよく目にしませんか?
「簿記3級は簡単だったよ」
「一週間の勉強で受かった!」
「ノー勉でも受かったから、あれ落ちる人いるの?」
…正直、焦りますよね。
「え、私なんで落ちたの?もしかしてヤバい?」
「こんな簡単な試験に落ちるなんて、恥ずかしすぎる…」
でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
本当にそれ、鵜呑みにしていい話でしょうか?
世の中には“受かった人の声”しか届かない
ネットでよく見かけるのは、合格した人の体験談ばかり。
なぜなら、不合格になった人はそもそも声を上げづらいからです。
「落ちました」って言うのって、勇気がいりますよね。
言ったところで誰かが褒めてくれるわけでもないし、むしろ変にバカにされたら嫌だし…。
結果として、SNSや口コミには「合格者の声」ばかりが並びます。
そしてそれを見たあなたは、こう思ってしまうわけです。
「簿記3級なんてみんな受かるのに、私だけ落ちた…」
「もしかして、自分だけが特別にダメなんじゃないか…」
でも、それは大きな勘違いです。
合格率は“50%前後”。つまり、半分は落ちている
出典:日本商工会議所
実際の簿記3級の合格率は、30〜50%前後を推移しています(※日本商工会議所の統一試験データより)。
試験によっては、20%台に落ち込む回もあります。
つまり、受験者のうち2人に1人は落ちているということ。
これって、まったく「恥ずかしい」状況じゃないですよね?
落ちる人が多数いる試験なんですから、
あなた一人が特別に「ダメだった」わけじゃないんです。
むしろ、「恥ずかしい」なんて思って検索までしているあなたのほうが、
よっぽど真面目で、誠実に取り組んでいた証拠です。
「簿記3級は簡単」と言ってる人の正体とは?
たしかに、ネットで「簡単だった」と発信している人も存在します。
でも、その多くはこんな人たちです
- すでに経理の実務経験がある人
- 会計系の大学・学部出身者
- 他の資格試験(FP・税理士)を勉強中だった人
- とにかく地頭が良すぎる天才タイプ
こういった人は、もともとの会計知識のベースがあるか、
あるいは人知れずめちゃくちゃ努力しているかのどちらかです。
たとえば、「1週間で受かった」と言う人の裏には、
- 毎日8時間勉強していた
- 短期間集中で過去問を何度も回していた
- もともと仕訳は理解していた
という背景があるケースがほとんどです。
その努力の“裏側”を知らずに、「1週間で受かったのに自分は落ちた」と思い込むのは、かなり不公平な比較ですよね。

試験前に「全然勉強してないわ〜」と言う人よくいますよね?
それぐらいの温度感だと思ってください!
比較してしまう気持ちはわかるけど、不要です
それでもやっぱり、比較しちゃう気持ち、わかります。
- 一緒に受けた友達は受かってた
- SNSで「受かった〜!」と報告してる人がたくさんいる
- 独学で受かったって人も多い…
だから、自分だけが取り残されたように感じて、
「なんで私だけ…」と落ち込んでしまうのも当然です。
でも、人にはそれぞれ得意不得意があるんです。
たとえば、こんな違いありませんか?
・数字に強い or 弱い
・記憶力がいい or 覚えるのが苦手
・試験慣れしてる or 試験が久しぶり
同じ時間勉強したとしても、吸収できるスピードや内容は人それぞれ。
「勉強時間=結果」にはなりません。
むしろ、自分に合ったやり方やペースを見つけるまでに時間がかかる人ほど、
2回目でスッと合格するケースも多いんです。
「なぜ落ちたのか?」を明確にし、次こそ受かるための対策を練ろう
簿記3級に不合格になってしまった理由は、人それぞれ違います。
でも実は、多くの人が同じような“つまずきポイント”にハマっていることをご存知でしょうか?
「わかったつもりで落ちた」
「頑張ったのに点が取れなかった」
「独学でやってみたけど不安だった」
こうした声は、本当に多いです。
だからこそ、落ちた原因をちゃんと振り返ることが、
次回の試験で確実に合格するための第一歩になります。
ここでは、よくある失敗パターンを5つ紹介し、それぞれに有効な対策をまとめました。
自分に当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。
① テキストを読んで「わかった気になっていた」
「テキストは2周したし、なんとなく理解できた」
「仕訳の例題も目で追えばなんとか読める」
…それでも試験本番になると、まったく解けなかったというケースは珍しくありません。
この原因は、インプット学習に偏っていて、アウトプットが不足していたため。
簿記の知識は、読んで覚えるだけではダメなんです。
「知っている」ことと「解ける」ことには大きな壁があります。
対策:過去問・演習で“手を動かす”時間を最優先!
・過去3〜5年分の問題を、最低でも2〜3周解く
・初見の問題でも解けるかを確認
・間違えた箇所は「なぜ間違えたか?」まで分析
重要なのは、「解ける実力」をつけること。
1回解いて終わり…ではなく、「解き直し→定着」を繰り返すのが鉄則です。
② 仕訳の理解が浅く、応用問題に対応できなかった
簿記3級では、仕訳が全体の土台です。
それなのに、仕訳を“暗記だけ”で覚えてしまっていた人は非常に多いです。
たとえば、
- 問題文に“ちょっとした言い換え”があっただけで混乱
- “商品”と“備品”の違いがあいまいなまま進めた
- 処理の理由がわからず、自信が持てなかった
というのは、仕訳の原理をちゃんと理解できていなかったサイン。

簿記の原理や本質を理解していると
経理実務でも、すごく役に立ちます!
対策:「なぜそう仕訳するのか?」を言語化できるようにする
たとえば…
「備品を購入して代金は掛けとした」
・備品(資産)が増える → 借方
・買掛金(負債)が増える → 貸方
このように、“資産・負債の増減”をセットで整理できるようになると、応用問題にも対応できます。
可能であれば、自分で図に書いたり、口に出して説明する練習もしてみてください。
「わかったつもり」が「確信」に変わっていきます。
③ 全部理解して満点を取ることを意識しすぎた
簿記3級の試験は100点満点中、70点以上で合格です。
つまり、満点を目指す必要はまったくありません。
それなのに…
- 全範囲を完璧に理解しようとした
- 難しい論点にも時間をかけすぎた
- 分からない問題にこだわりすぎて時間切れ
ということになると、“本来取れたはずの点”を落とす結果になります。
対策:「合格するための戦略」に切り替える
・得点源(仕訳、第3問、第5問など)を優先して対策
・難しい論点は「捨てる勇気」も大切
・解ける問題を確実に得点する意識を持つ
試験時間はたった60分。
満点を目指すよりも、「合格ラインを超えるための時間配分」を徹底しましょう。
④ 勉強が継続できず、仕上げが間に合わなかった
簿記3級の学習は、「短期集中型」よりも「継続型」に向いています。
そのため…
- モチベが続かず途中でやめてしまった
- 直前期だけ詰め込んで間に合わなかった
- 本番前に“仕上がり不足”のまま受験した
といった人は、勉強の“習慣化”ができていなかったことが原因と考えられます。
対策:「毎日15分でもOK」な継続ルールを作る
・朝の通勤時間にYouTubeで1単元見る
・スマホの仕訳アプリで3問だけ解く
・寝る前に電卓を触るだけでもOK
大切なのは、“勉強が生活の一部になること”です。
完璧を目指すより、「小さな積み重ねを途切れさせないこと」が、合格への近道になります。
⑤ 勉強を自己流でやった結果、事故流になってしまった
「なんとなくこのやり方で進めてみた」
「参考書は買ったけど、使いこなせてない」
「独学で挑戦したけど、不安ばかりだった」
という方は、勉強の“方向性”そのものがズレていた可能性があります。
特に初学者の方が自己流で進めると、
- 複数のテキストに手を出して内容が混乱
- スケジュール管理があいまい
- インプットとアウトプットのバランスが悪い
といった“見えない落とし穴”にはまりがちです。
対策:最初の1週間で「勉強の型」を決める
・過去問を先に見て、出題傾向を確認
・学習スケジュールをざっくり決める
・自分に合った教材(動画/アプリ/参考書)を厳選
自己流ではなく、“合格者がやっている方法”を真似してみるのが近道です。
YouTubeや口コミで「評判のよいやり方」もたくさん紹介されているので、リサーチしてから動きましょう。
簿記3級に落ちても人生が終わるわけではない!
最後に、よくある誤解についてお伝えします。
「簿記3級に落ちたら経理の道は閉ざされるの?」
「不合格って、何も意味がないのでは?」
そんなことはまったくありません。
簿記3級の勉強を通じて得られるものは、合格そのものだけではありません。
- 財務の仕組みを理解できるようになる
- お金の流れに敏感になる
- 業務で使える知識が増える
- コツコツ努力する力がつく
仮に不合格だったとしても、これらの“副産物”は確実にあなたの中に残っています。
さらに言えば、簿記3級がなくても経理職に就いている人もたくさんいます。
資格よりも「何を学んだか」「どんな姿勢で取り組んだか」の方が大事にされる場面もあるのです。
まとめ:恥ずかしがらなくても大丈夫!次回に向けて頑張ろう!
恥ずかしい気持ちがある今は、とてもつらいと思います。
でも、ここであきらめなければ、必ず乗り越えられます。
次はあなたが「合格しました!」と笑顔になれる日が来るはず。
その日を信じて、焦らず、少しずつ進んでいきましょう。
あなたの再挑戦を、心から応援しています。
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