
簿記3級は取ったけど、これだけで経理に転職できる?
そんな不安を抱える人は少なくありません。
特に、未経験から経理を目指す20代・30代にとって、
「実務経験ゼロ」「他職種からの転職」というハードルは心理的に大きいと思います。
しかし、結論からお伝えすると――
簿記3級しか持っていなくても、経理に転職することは可能です。
ただし、「資格を取れば、あとは何をしなくても自動的に転職できる」という考え方はNG。
この記事では、企業の採用担当の本音や、実際に転職に成功した人の共通点、そして今からできる対策について詳しく解説していきます。
簿記3級の評価の実態は?企業の本音
簿記3級は「最低限の経理知識は持っている証明」
簿記3級は、会計の基本的な仕訳や取引の流れを理解していることを示す資格です。
では、実際のところ【簿記3級】でどれほどの求人があるのでしょうか?
求人サイトのindeed様で【経理 簿記3級】で検索すると、執筆時現在約4,000件ヒットしました。
求人情報を見ていると、経理未経験の応募者に対して「簿記3級以上の資格保有」を最低条件として掲げていることが多く、簿記3級は経理求人へ応募のスタートラインであると言えそうです。
また、実際に実務の現場では、簿記3級だけでは即戦力にはなりません。簿記3級の知識が土台となって、会計知識を習得していくこととなります。
採用担当者が重視するポイント
では、企業の採用担当者は「何を重視」して、採用をしているのでしょうか?
自分が採用面接された際に聞かれた・見られていた点は以下でした。
- 資格を取る過程でのモチベーションや行動力
- 意欲的に働いてくれそうか
- 面接での受け答えの仕方
- 今までの経験やスキル
つまり、簿記3級だけで採用されることは難しく、面接時の対応や今まで自分が行なってきたことを言語化して自己PRできるかが鍵になります。
実際に経理に転職できた人の特徴
ポイント1:行動が早く、事前準備をしっかりしている
成功する人は、簿記の資格勉強と並行して、転職に向けた準備を始めています。
求人の動向を常にチェックしたり、自己分析や職務経歴書を磨いたりすることで、転職の準備を進めている人が多いのです。

自己分析や職務経歴書はとても苦労しました…
転職エージェントを活用するのオススメです
ポイント2:他のスキルも活かしている
たとえば、前職でExcelを使って、売上集計や請求処理をしていた、業務効率化を行なっていた――
そういった経験は、経理転職において評価されることがあります。
経理の実務では様々な会計ソフトやExcelを使った業務が多く
最低限のITスキルは必須と言っても過言ではありません。
また、年々経理業務もデジタル化されているため、ITスキルをアピールできれば大きな武器になります。
ポイント3:転職エージェントを上手に活用している
未経験から経理職を目指すなら、業界を理解している転職エージェントに相談するのが近道です。
履歴書の添削や企業選びのアドバイスを無料でしてもらえるだけでなく、自分では見落としがちな適性を発見してくれることもあります。

私も転職エージェントを利用して、転職を成功させました!
仕事をしながらの転職だったので、面接日程調整などお任せできたのはよかったです。
ポイント4:簿記2級の勉強も視野に入れている
簿記2級は経理へ転職するのであれば、取得しても損しない資格です。
また、求人情報について簿記2級まで広げてみると、簿記3級と比べて求人数もグッとあがり
経理職に転職できる可能性が高くなります!
さらに、簿記3級でOKとしている経理求人には
「簿記3級以上必須、簿記2級以上歓迎」
としているところもあるので、将来的に2級を目指す姿勢も大切です。
【まとめ】簿記3級は、転職への第一歩。あとは行動あるのみ
簿記3級は、経理への転職を目指すうえでのスタートラインです。
ただ何となく資格を取得することよりも、資格取得と並行して、転職の事前準備を入念に行い「なぜ経理をやりたいか」を語れるようになることの方がよっぽど重要だと思います。
実務経験ゼロでも、応募できる企業はあります。
不安にならなくても大丈夫です。今の自分にできることから、一歩ずつ行動していきましょう!
・求人検索では「経理 未経験」「簿記3級 応募可」などの条件で探すと効率的!
・転職エージェントとの面談で「簿記3級で応募可の求人」を紹介してもらうのも◎
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