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経理の繁忙期はいつ?月別スケジュールと決算期別の早見表を現役経理が解説

経理のリアル

経理の繁忙期って、いつなんだろう?

これから経理を目指す人も、経理として働き始めたばかりの人も、気になるところですよね。

いつ忙しくなるのかが分かっていれば、心の準備もできるし、予定も立てやすい。

この記事では、経理の繁忙期を「暦の事典」として、月ごとに整理してお見せします。

私は現役の経理部員です。私の会社は3月決算なので、まずは3月決算を基準にお話ししますね。そのうえで、決算期が違う会社では、どうずれるのかも解説します。

「いつ・なぜ忙しいのか」が、この記事を読めば、すっきり分かるはずですよ。

なお、この記事は「いつ忙しいか」を整理する、暦の事典です。「繁忙期って実際どれくらいつらいの?」という体験談やホンネは、記事の後半で、別のくわしい記事へご案内しますね。まずは、暦の全体像から見ていきましょう。


この記事を書いた人
うみ

元公務員▶︎未経験・経理
漠然とした将来への不安から、転職を決意🔥
未経験経理職として、大手企業から数社内定獲得🙌

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まず結論|経理の繁忙期は、年に「2つの山」

細かい話に入る前に、まず全体像から。

経理の繁忙期は、大きく分けて、年に2つの山があります。

  1. 決算の山:3〜6月(3月決算の場合)
  2. 年末調整の山:12〜1月

この2つが、経理の二大繁忙期です。まずは、この山の位置だけ、頭に入れておいてください。

そして、この2つの大きな山ほどではないけれど、忙しくなる時期もあります。四半期決算のある月(7月・10月・1月)などですね。

一つずつ、月を追って見ていきましょう。


【月別】経理の年間スケジュール(3月決算の場合)

私の会社と同じ、3月決算を基準に、1年の流れを追っていきます。

4〜5月|一年で一番の繁忙期

まず、ここが最大の山です。3月決算の会社にとって、4〜5月は一年でもっとも忙しい時期になります。

なぜなら、年度決算の作業が、この時期に集中するからです。

  • 決算整理仕訳
  • 決算書(財務諸表)の作成
  • 法人税・消費税などの申告と納税

法人税などの申告・納税は、事業年度が終わった日の翌日から2か月以内、と決まっています。だから3月決算の会社は、5月末までに終わらせないといけない。この締め切りに向けて、4〜5月は一気に業務が増えます。

繁忙期は、どうしても残業が増えがちです。ここが、経理の一番の踏ん張りどころ、と言えます。

6月|株主総会の準備

決算がひと段落しても、6月にはもう一つ山があります。株主総会です。

3月決算の会社は、6月に株主総会を開くことがほとんど。その準備として、決算書や関連資料の作成に、経理が関わります。上場企業だと、特に忙しくなる時期ですね。

7月|社会保険と、第1四半期決算

7月は、2つの理由で少し忙しくなります。

一つは、社会保険の算定基礎届。従業員の保険料を決める、大事な手続きです。

もう一つは、第1四半期の決算。上場企業などでは、3か月ごとに決算をまとめる必要があるので、7月がその最初のタイミングになります。

8月|比較的おだやかな時期

8月は、比較的落ち着く時期です。大きな年次業務が少ないので、経理にとっては、少しほっとできる月ですね。

とはいえ、月末・月初の月次業務は、いつもどおりあります。「完全に暇」というわけではないので、そこは頭に入れておいてください。

9〜10月|中間決算・第2四半期

9月から10月にかけては、中間決算や第2四半期決算のある会社が、忙しくなります。

ちょうど一年の折り返し地点。上半期の数字をまとめる時期です。会社によって、この時期の忙しさは変わってきます。

11月|法人税の中間申告

11月は、法人税の中間申告がある時期です。

前年度の実績をもとに計算する方法なら、比較的あっさり済みます。でも、仮決算を組んで計算する会社だと、決算に近い作業が必要になるので、それなりに忙しくなります。

12〜1月|年末調整の山

そして、決算に次ぐ、第二の大きな山がここ。年末調整です。

年末調整は、従業員一人ひとりの所得税を、正しく計算し直す業務です。

  • 生命保険料控除などの書類を、全従業員から集める
  • 一人ずつ、所得税を計算する
  • 源泉徴収票などの書類を作成し、提出する

大変なのは、この作業が、経理だけで完結しないことです。従業員からの書類提出が遅れると、そのぶん経理にしわ寄せがきます。1円の狂いも許されない業務なので、神経も使います。

しかも、1月は年始休暇で稼働日が少ないうえに、第1四半期ならぬ第3四半期決算、法定調書の提出、償却資産税の申告なども重なります。だから、1月は決算期に次いで忙しい月、と言われることも多いんです。

年末は、年末調整と月次と、いろんな締め切りが重なります。

ここも、踏ん張りどころですね!

2〜3月|決算の「準備」が始まる

2月は、比較的落ち着いた時期です。ただ、3月決算に向けて、静かに準備が始まります。

そして3月。決算月です。ただ、3月中は「3月末までの数字が確定するのを待つ」段階なので、本格的な決算作業が始まるのは、実は翌4月から。3月は、その準備と、実地棚卸(在庫の確認)などを進めます。

こうして、また4〜5月の最大の山へと、つながっていくわけです。


つまり、経理の繁忙期と閑散期はこうなる

ここまでを、ざっくりまとめます。3月決算の場合です。

繁忙期(忙しい)

  • 4〜6月:年度決算・株主総会(最大の山)
  • 12〜1月:年末調整(第二の山)
  • 7月・10月:四半期決算・社会保険など

比較的おだやかな時期

  • 8月・11月・2月(の月末・月初をのぞく)

こうして並べると、経理は「忙しい時期がはっきりしている職種」だと分かりますよね。裏を返せば、いつ忙しくなるかが読めるので、計画が立てやすい、とも言えます。

忙しい時期が読めるのは、実は経理のいいところ。

心の準備も、予定も立てられます!


決算期が違うと、繁忙期はどうずれる?

ここまでは3月決算の話でした。でも、会社によって決算期は違います。

大事なポイントは、「繁忙期は、決算月を基準にずれる」ということです。

年度決算の繁忙期は、だいたい「決算月の翌月から2〜3か月」に来ます。3月決算なら4〜6月、というのが、まさにこれです。

だから、他の決算期の会社なら、こうずれます。

決算期別・年度決算の繁忙期の早見表です。

  • 3月決算:4〜6月が繁忙期
  • 12月決算:翌1〜3月が繁忙期
  • 9月決算:翌10〜12月が繁忙期
  • 6月決算:翌7〜9月が繁忙期

(いずれも「決算月の翌月から2〜3か月」が目安です)

ただし、年末調整(12〜1月)は、決算期に関係なく、どの会社でも共通で忙しくなります。従業員の所得税の話なので、会社の決算月とは無関係だからです。

もしあなたが特定の会社の繁忙期を知りたいなら、まず「その会社の決算月」を確認してみてください。それが分かれば、繁忙期は、だいたい予測できますよ。


なぜ、経理はこんなに忙しくなるのか

最後に、「そもそも、なぜ経理は繁忙期にこんなに忙しくなるのか」を、簡単に説明しておきます。理由が分かると、納得感がありますから。

理由は、シンプルです。

繁忙期は、「日次・月次・年次」の3つの業務が、同時に重なるからです。

経理の仕事は、3つの層に分かれています。

  • 日次業務:毎日やること(仕訳、伝票入力、経費精算など)
  • 月次業務:毎月やること(月次決算、請求、支払いなど)
  • 年次業務:年に一度やること(年度決算、年末調整など)

普段は、日次と月次をこなしていればいい。でも、年次業務(決算や年末調整)がやってくると、それが日次・月次に「上乗せ」されるんです。

しかも、決算のような業務は、締め切りが法律で決まっています。「数字が確定しないと始められない」のに「締め切りは動かせない」。だから、短期間に一気に作業が集中して、忙しくなるわけです。

これが、経理の繁忙期の正体です。


繁忙期のつらさや、乗り越え方が知りたい人へ

この記事では、「いつ・なぜ忙しいか」という暦の話を中心にお伝えしました。

でも、あなたが知りたいのは、もしかしたら「繁忙期って、実際どれくらいつらいの?」「その忙しさに、自分は耐えられる?」ということかもしれませんね。

その気持ちに応える記事も、別に用意しています。

繁忙期のリアルなつらさや、「経理はやめとけ」と言われる理由と、それでも続ける価値については、こちらで正直に書いています。

また、繁忙期があるということは、逆に落ち着く時期もあるということ。閑散期の過ごし方や、「経理はヒマそう」というイメージの実際については、こちらをどうぞ。


まとめ|繁忙期が読めるのは、経理の強みでもある

最後に、この記事の要点をまとめます。

経理の繁忙期は、年に2つの山があります(3月決算の場合)。

  • 4〜6月:年度決算・株主総会(最大の山)
  • 12〜1月:年末調整(第二の山)

そのほか、四半期決算のある月(7月・10月・1月)なども、忙しくなります。

そして、年度決算の繁忙期は、決算月の翌月から2〜3か月にずれます。だから、会社の決算月が分かれば、繁忙期は予測できます。年末調整は、どの会社でも12〜1月で共通です。

忙しくなる理由は、日次・月次・年次の業務が重なり、動かせない締め切りに追われるから。

でも、裏を返せば、経理は「いつ忙しいかが読める」職種です。突発的に振り回される仕事ではなく、計画が立てられる。これは、経理の隠れた強みでもあるんです。

繁忙期を知ると、転職の「狙い目」も見えてくる

もう一つ、暦を知るメリットがあります。経理への転職を考えている人には、求人の増える時期が読める、という利点です。

企業は、繁忙期に人手が足りないと困るので、その少し前に採用を進めます。だから、決算の繁忙期(3月決算なら4〜6月)が始まる前の、1〜2月ごろに、経理の求人が増える傾向があるんです。

つまり、繁忙期の暦が分かれば、「いつ動けば求人が多いか」も見えてくる。転職を考えているなら、この視点も持っておくと、動きやすくなりますよ。

いつ動くのがベストか、ボーナスや異動も含めた転職のタイミングは、こちらの記事で詳しく解説しています。

繁忙期を正しく知って、上手に付き合っていきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたの毎日が、少しでも見通しよくなれば嬉しいです。

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