「経理 やめとけ」
「経理 頭おかしくなる」
「経理 つらい 辞めたい」
最近、こうした検索ワードを見かけることが本当に増えてきました。
実は私自身も、「もう辞めたい…」「これ、いつまで続けるの?」と思っていた人間のひとりです。
経理って、ぱっと見は「安定してる」「手に職つく」「デスクワークでラクそう」と言われがち。
でも、実際に働いてみると想像以上に神経を使う場面が多くて、
正直“頭がおかしくなりそう”になる瞬間が何度もあるんです。
この記事では、
- なぜ「経理はやめとけ」と言われるのか
- 経理で「頭がおかしくなる」と感じたリアルな瞬間
- 「経理の仕事がつらくなったとき」の対処法
このあたりを、私自身の経験を交えながら包み隠さずお話ししていきます。
「経理はやめとけ」と言われる6つのリアルな理由
① 地味すぎる仕事にモチベーションがわかない
② 繁忙期はガチで頭がおかしくなるレベル
③ 小さなミスでも責任が重すぎる
④ 成果が見えづらく、評価されにくい
⑤ 人間関係が閉鎖的で息が詰まる
⑥ AIに代替されて将来性がない
① 地味すぎる仕事にモチベーションがわかない
経理の仕事は、とにかく地味です。
毎日、請求書を処理して、伝票を入力して、数字を合わせるだけのルーティン。
「今日も明日も明後日も同じことの繰り返し…」
「これ、本当に誰かの役に立ってるの?」
そんな気持ちになってくると、段々と脳が動いている感じがしなくなるんですよね。
会議にも出ず、顧客対応もなく、社内の隅っこで静かに数字と向き合う毎日。
華やかな営業や企画職に比べて、自分が“透明人間”になったような気がして、心がしぼんでいきます。
② 繁忙期はガチで頭がおかしくなるレベル
「経理は繁忙期が地獄」とよく言われますが、これは本当に本当です。
特に月末月初、決算期、年末調整や税務申告が重なる時期は、
- 22時を過ぎても誰も帰らない(帰れない)
- 朝出社すると、昨日のミスの指摘が山積み
- 会計士、税理士から無限の問い合わせ
- 休憩中も頭の中は数字と締切でパンパン
とにかく“終わらない仕事”と“ミスが許されない空気”の中で、
常にプレッシャーと戦っている状態が続きます。
「疲れた…」というよりも、「脳がバグってる」「自分ってロボットかな」と思うことも。
一度、勢い余って作業途中のExcelを削除しかけたときに
「あ、今わたし、頭おかしくなってるな」って本気で感じた瞬間がありました。
③ 小さなミスでも責任が重すぎる
経理の仕事って、「ミスが命取り」なんです。
たとえば、以下のようなことがよくあります
- 1桁違うだけで、決算書の数字がズレる
- 銀行振込の相手を間違えたら、取引停止になる
- 請求書(インボイス)の不備で税務署から指摘が入る
社内で「経理=最後の砦」とされているからこそ、
ちょっとしたケアレスミスでも、上司・経営者からのお叱りが飛んできます。

なんでこんな単純なこともできないの?
ちゃんと確認したの?本当に?
そんな言葉を浴びるたびに、心がすり減っていくし、いつか自分が壊れるんじゃないかと感じます。
④ 成果が見えづらく、評価されにくい
営業職みたいに「今月の売上実績1億円!」みたいな分かりやすい成果がないのが経理。
どれだけ正確に処理しても、どれだけ早く決算を締めても、誰からも「ありがとう」と言われない。
むしろ、「ミスがないのが当たり前」という空気なので、頑張っても報われた気がしないんですよね。
これが数ヶ月、数年と続いていくと、
「何のために働いているのか分からない」→「無気力」→「頭おかしくなりそう」
というループに入ります。
⑤ 人間関係が閉鎖的で息が詰まる
経理部門は、少数精鋭で構成されていることが多く、
しかも内向的な人が多い印象があります(私自身もそうでした)。
もちろん、それが悪いわけではありませんが、
日々の会話が少なく、相談しづらい空気感があるのは事実です。
・淡々とPCに向かっているだけ
・誰かの作業が遅れると、全員の作業も進まずギスギス
・助け合いというより“個人戦”のような職場
「話し相手がいない」「孤立感が強い」と感じると、だんだん精神的に追い込まれていきます。
心を閉ざしたまま仕事だけが続く日々は、本当に危険です。
⑥ AIに代替されて将来性がない
経理業務のうち
「ルーティンかつ定型的な処理」は、AIに代替されつつあります。
そのため、経理には将来性がないと言われることも。
ですが安心してください、経理業務は完全には無くなったりはしません。
- 社内調整とコミュニケーション
- イレギュラーな対応とその判断力
など、人間の力が必要な場面が多数存在します。
▶︎「経理の将来性について」下記の記事をチェック。
経理の仕事がつらくなったときの対処法
ここまで読んで、「やっぱり経理、無理かも…」と感じた方もいるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
経理の仕事には、しんどさの乗り越え方もあるんです。
✅ 社内で業務改善を提案してみる
たとえば、「紙の請求書を手入力していて地獄」みたいな状況なら、
会計ソフトやスキャナー導入の提案をしてみましょう。
意外と、「言えば通る」ことも多いです。
上司が現場のつらさに気づいていないこともあるので、
声をあげるだけで業務が改善されることもあります。
✅ ITツールを味方にする
最近では、freeeやマネーフォワード、RPA(業務自動化)など、
経理業務をラクにするツールがどんどん進化しています。
「Excelで毎日同じ操作してる」なら、自動化できるかも?
「数字合わせに時間かかる」なら、帳簿管理を見直してみる?
自分の業務を仕組みでラクにする工夫をするだけで、
頭がおかしくなりそうな日々から少しずつ抜け出せます。
▶︎「会計×IT人材」の強みを詳しく解説しています。
✅ スキルを磨いて、転職市場で価値を上げる
経理の経験は、実は転職市場では強い武器です。
特に、以下のようなスキルがあると評価されやすいです。
- 月次・年次決算ができる
- 税務や財務諸表の理解がある
- 会計ソフトを使いこなせる
- Excel関数やマクロを扱える
「今の職場がつらい」なら、
スキルを磨いて“より働きやすい環境”に移る準備をするのも一つの方法です。
▶︎転職には「ヒュープロ」がオススメです!
経理をやめたい人が選ぶべき“次のキャリア”
「もうムリ…」と感じているなら、無理せず“次のステージ”に進むのもアリです。
実際、経理を経験した人には、意外と選べる選択肢がたくさんあるんです。
📌 経理の経験が活かせる転職先
- 財務部門
- 経営企画・管理部門
- 税理士事務所・会計事務所
- 人事・労務系(数字と事務に強い人材が求められる)
どこに行っても、「数字に強い人材」や「社内業務に精通した人材」は重宝されます。
📌 未経験からでも挑戦しやすい職種
- カスタマーサポート(丁寧な対応が活かせる)
- 総務や庶務職
- フリーランス経理・業務委託
最近は「在宅経理」や「時短経理」も増えており、働き方の選択肢も広がっています。
まとめ:「経理はやめとけ」と言われても、あなたの選択はあなた次第
経理の仕事は、たしかにしんどい。
「頭おかしくなる」と言いたくなる瞬間も、たしかにある。
でも、そのしんどさを乗り越えて得られるスキルや経験は、
あなたのキャリアにとって必ず財産になります。
- 無理して頑張りすぎなくてもいい
- 「つらい」と感じたら、逃げてもいい
- 自分に合った働き方や職場は、絶対にある
もし今、あなたが悩んでいるなら、
まずは小さくてもいいので、一歩動いてみてください。
経理をやめるのも、続けるのも、転職するのも、すべてOK。
一番ダメなのは、つらさを抱えたまま、何もしないことです。
コメント