
公務員を辞めたい
でも、せっかく安定した職に就いたのに…
辞めて後悔しないだろうか…
そう思って、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。
その気持ち、痛いほどわかります。
私も、まったく同じ場所で何年も足踏みしていたからです。
先に結論をお伝えします。
結論:私は、公務員を辞めてよかったと思っています。
ただし、良いことばかりではありませんでした。
失ったものも、確かにあります。
「辞めてよかった」という言葉だけを鵜呑みにして飛び出すと、後悔する人もいるはず。
実際私は元国家公務員で、窓口対応が中心の部署から民間へ飛び出し、今は大手メーカーの経理として働いています。
本記事では、そんな私が「辞めてよかったこと」と「失ったもの」の両方を包み隠さずお話ししていきます。
きれいごとも煽りもなしの本音なので安心してください。
本記事を読めば、あなたが後悔しない選択をするための判断材料が揃いますよ。
本記事でわかること
- 公務員を辞める人が増えているという事実
- 辞めてよかったと思う理由4つ
- 正直に語る、失ったもの3つ
- 辞めると後悔しやすい人の特徴
- 後悔しないために辞める前にやるべきこと3つ
公務員を辞める人は珍しいの?


公務員を辞めるなんて、自分だけが変なんじゃ…
結論:まったく珍しくありません。
かつての公務員は、定年まで勤め上げるのが当たり前でした。
でも今、その常識は大きく変わりつつあります。
- 地方公務員の若手・中堅層の退職者は、2013年度から2021年度の8年間で20代が約2.3倍、30代が約2.4倍に増加
- 国家公務員でも、20代・30代の離職が年々増えている
※出典:総務省「地方公務員の退職状況等調査」「地方公務員給与実態調査」に基づく集計
つまり、公務員を辞めるという選択は、もはやあなただけの特別な決断ではないということ。
多くの人が同じように悩み、同じように新しい道を選び始めています。
背景にあるのは、価値観の変化です。
- 副業・リモートワーク・フリーランスなど、働き方が多様化した
- 「安定」よりも「やりがい」「成長」「自由」を大切にする人が増えた
- 終身雇用が当たり前ではなくなった
この時代に「公務員という枠の中だけで一生を終えていいのか」と疑問を持つのは、自然な流れです。
もちろん、公務員の離職率は民間に比べればまだ低い水準。
だからこそ周りから驚かれるし、「もったいない」と言われます。
でも、辞める人は確実に増えている。
まずはこの事実を知って、少しだけ肩の力を抜いてください。
なぜ私は公務員を辞めたかったのか

「辞めてよかった」の話をする前に、私が辞めたいと思った背景も正直にお話しします。
理由は以下4つ。
- 将来の自分の姿が、見えすぎてしまった
- 民間で働く友人が、キラキラして見えた
- 部署の当たり外れに、キャリアを預けたくなかった
- 20代という時間は、二度と戻らない
公務員は、良くも悪くもキャリアの見通しが立ちやすい仕事です。
職場の先輩たちを見ていれば、10年後、20年後の自分の姿がだいたい想像できてしまう。
そして「自分は、この先輩のようになりたいだろうか」と考えたとき、私の答えは正直「ノー」でした。
一方で、民間企業で働く友人たちは、自分のスキルで成果を出し、キャリアを自分で切り開いているように見えました。
それに比べて自分は、決められた枠の中で決められた仕事を淡々とこなしているだけ…。
この差に、焦りを感じるようになったんです。
さらに公務員は、配置される部署によって当たり外れが大きい。
一部の仕事ができる人に業務が集中して、皺寄せがいく様子も見ていました。
この環境に自分のキャリアを預けていいのか、という疑問がずっと消えなかった。
そして何より、キャリアを変えるなら若いうちのほうが方向転換しやすい。
「20代という時間は、二度と戻ってこない」
この一心が、最終的に私を動かしました。
もしあなたが同じような悩みを抱えているなら、その気持ちは決しておかしなものではありませんよ。
公務員を辞めてよかったと思う理由


実際に飛び出してみて、どうだったの?
私が心から「よかった」と感じている理由は以下4つ。
- 「市場で通用する人材」に成長していく実感
- 誠実に働く人ばかりの職場環境
- 異動に、人生を振り回されない
- 「本当の安定」の意味がわかった
どれも、日々の実感からくる本音です。
「市場で通用する人材」に成長していく実感
一番大きいのが、これです。
未経験で飛び込んだ経理の世界は、最初は本当に手探りでした。
でも、月次決算や四半期決算を何度も経験するうちに「あ、自分、できることが増えている」という手応えを感じるようになったんです。
しかも経理のスキルは、その会社だけでなく、他の会社でも通用します。
- 簿記の知識
- 決算の実務
- 会計ソフトの操作
これらは、どの会社に行っても通用する「共通言語」だからです。
つまり、自分の市場価値が、働けば働くほど上がっていくということ。
公務員時代は、この感覚が薄かった。
公務員の仕事は独自の制度・ルール・手続きなど「その組織の中でしか通用しない知識」が多く、何年働いても「潰しが利かない」という不安がどこかにありました。
さらに経理は、財務や経営企画など、キャリアの広がりも大きい。
一つの専門性が、次の扉を開いてくれる仕事です。
誠実に働く人ばかりの職場環境
これは私の職場が特別なのかもしれませんが、正直に書きます。
転職した先の職場には、いわゆる「働かないおじさん」ややる気のない同僚がいませんでした。
みんなが誠実に、真剣に仕事へ向き合っている。
そういう環境に身を置くと、自分も自然と背筋が伸びます。
公務員の職場にも真面目な人はたくさんいました。
でも、年功序列で評価が成果に結びつきにくい環境だと、どうしても「頑張らなくても同じ」という空気が生まれやすい。
今の職場では、努力や成果がきちんと見てもらえます。
この「見てもらえている」感覚が、日々の張り合いにつながっています。
異動に、人生を振り回されない
今の私が、一番ありがたみを感じている部分かもしれません。
公務員には異動があります。
しかも、自分の希望が通るとは限らない。
数年ごとに、自分の意思とは関係なく、仕事内容も人間関係もリセットされてしまいます。
異動の何がつらいかというと、せっかく積んだ知識や経験が、数年でまた一からやり直しになること。
専門性が積み上がらないんです。
私は今でも公務員時代の同僚から「希望していない部署に異動になった」という話を聞くたびに、しみじみ「転職してよかった」と思います。
経理を選んだのは、まさにその逆をいきたかったから。
一つの専門分野で経験を積み重ねて、自分の意思でキャリアを描いていく。
この「キャリアを自分でハンドリングできる」感覚は、外に出て初めて手に入ったものでした。
「本当の安定」の意味がわかった
公務員は「安定」の代名詞です。
私も、その安定に惹かれて公務員になった一人でした。
でも、外に出て気づいたんです。
組織にぶら下がる安定と、自分のスキルで得る安定は、別物だということに。
公務員の安定は、あくまで「その組織にいる限り」の安定。
一方、経理のスキルを身につけた今は、仮にこの会社がなくなっても、他の会社で必要とされる自信があります。
自分の力で、どこでも食べていける。
これこそが、本当の意味での安定なんじゃないか。
そう思えるようになりました。
公務員を辞めて失ったもの


いいことばかりじゃないでしょ?本当のところは?
そのとおりです。
良い面だけを並べるのは誠実ではないので、失ったものも正直にお伝えします。
- 景気に左右されない、給料の安定
- 「もったいない」という周囲の声との戦い
- 社会的信用という、見えない安心
景気に左右されない、給料の安定
一番大きいのは、これです。
公務員の給料は、景気が良くても悪くても安定して支払われます。
不況でもボーナスがカットされにくい。
この安心感は、公務員の最大の強みでした。
民間に出ると、この保証はなくなります。
会社の業績次第で、賞与が変わる可能性もゼロではありません。
特に家族を養っている人や住宅ローンを抱えている人にとって、この安定は何物にも代えがたいものです。

辞める前は「収入が不安定になったらどうしよう」という不安が、
ずっと頭から離れなかったよ…
ただ、一つ補足を。
「民間は不安定」というイメージは、実は会社によって大きく違います。
大手の安定した企業を選べば、公務員に近い安定を保ちながら成長の機会も得られる。
私が大手メーカーを選んだのも、この「安定と成長のバランス」を意識してのことでした。
転職先の選び方次第で、失う安定は最小限に抑えられます。
「もったいない」という周囲の声との戦い
これは、精神的な負担の話です。
公務員を辞めると決めたとき、「せっかく勉強して合格したのに、もったいない」と言われました。
こうした声は、決断を鈍らせます。
私も「本当にいいのか」と何度も迷いました。
ただ、今振り返って思うのは「もったいない」はあくまで他人の価値観だということ。
あなたの人生を生きるのは、あなた自身です。
他人の「もったいない」に従って、自分のやりたいことに蓋をし続けるほうが、長い目で見ればよほどもったいない。
それに、公務員時代に培った正確さや誠実さは、経理の仕事でしっかり活きています。
過去は無駄にならない。
だから「もったいない」に縛られる必要はないと、今なら言えます。
社会的信用という、見えない安心
公務員という肩書きには、社会的信用がついてきます。
- 住宅ローンの審査で有利になりやすい
- クレジットカードの審査に通りやすい
※これは私自身が痛感したというより、一般的に言われる話です
転職して勤続年数が短いうちは、こうした場面で公務員時代の恩恵がなくなることがあります。
この「見えない安心」も、辞める前に知っておいて損はありません。
それでも「辞めてよかった」と言い切れる理由

失ったものを踏まえてもなお、なぜ私は「辞めてよかった」と言い切れるのか。
答えはシンプルです。
公務員の安定を失った代わりに、自分のスキルという別の安定を手に入れたから。
これが、本記事で一番伝えたいことです。
安定がなくなったのではありません。安定の種類が変わったんです。
組織にぶら下がる安定から、自分自身のスキルで立つ安定へ。
私にとっては、後者のほうがはるかに納得できる生き方でした。
だから私は、迷いながらも飛び出した過去の自分に「あの決断は正しかったよ」と、はっきり伝えられます。
こういう人は、辞めると後悔するかもしれない

公平のために、正直に書いておきます。
すべての人にとって、辞めることが正解とは限りません。
後悔しやすいのは、以下3つのタイプです。
- 「今の仕事から逃げたい」という気持ちだけで辞める人
- 何も準備をせずに、勢いで辞めてしまう人
- 「安定こそが一番大事」と心から思っている人
転職は、今の悩みを必ず解決してくれる魔法ではありません。
逃げの動機だけで飛び出すと、次の職場でも同じ壁にぶつかりがちです。
また、無準備で辞めると、収入が途切れた焦りの中で条件の悪い転職先に飛びついてしまう。
これは後悔の典型パターンです。
そして、何より安定を重視し、決まった枠の中で着実に働くことに満足できるなら、無理に辞める必要はありません。
それも立派な一つの生き方です。
大事なのは、自分がどういうタイプなのかを正直に見つめること。
私の場合は、安定よりも成長を求める気持ちが強かった。
だから辞めて正解でした。
後悔しないために、辞める前にやるべきこと


じゃあ、辞める前に何を準備すればいいの?
私の経験も踏まえて、やっておくべきことは以下3つ。
- 在職中に、転職活動を始める
- 「辞めたい理由」を深掘りする
- 転職の「軸」を持っておく
在職中に、転職活動を始める
まず、これが鉄則です。
辞めてから動くのではなく、公務員を続けながら動き始めてください。
理由は2つ。
一つは、金銭面の安心です。
公務員は雇用保険の対象外なので、辞めても失業手当が出ません。
収入が途切れた状態で転職活動をすると、金銭的にも精神的にも追い詰められやすいんです。
もう一つは、冷静な判断のため。
「早く辞めたい」という焦りの中で決めると、判断を誤りがちです。
私自身、在職中に転職活動をして本当によかったと思っています。
給料をもらいながらだったので焦りがなく、じっくり自分に合う会社を探せました。
もし無収入で焦って探していたら、大手メーカーには出会えていなかったかもしれません。
「辞めたい理由」を深掘りする
自分が「なぜ辞めたいのか」を、一度じっくり掘り下げてみてください。
その理由が、転職で本当に解決するものなのかを見極めるためです。
- 「人間関係がつらい」→ 異動で解決するかもしれない
- 「成長できない」「スキルが身につかない」→ 転職が有効な選択肢になる
私の場合は「このまま続けても、社会で通用するスキルが身につかない」という思いが核でした。
この理由なら、環境を変えることでしか解決しない。
だから転職を選んだんです。
転職の「軸」を持っておく
闇雲に転職先を探すのではなく、「自分は何を得たいのか」という軸を持ってください。
私の軸は「社会で通用する、手に職となるスキルを身につけたい」でした。
だから、専門性が積み上がる経理という職種を選んだんです。
「安定を捨てて、代わりに何を手に入れたいのか」
この軸がはっきりしていれば、転職先選びで迷わなくなりますし、辞めた後の後悔も防げますよ。
具体的な転職の手順は以下で9ステップにまとめています。
【Q&A】公務員を辞めるか迷っている人のよくある質問

最後に、よくある質問へ回答していきます。
まだ迷っている段階だけど、エージェントに相談していいの?
むしろ、迷っている段階でこそ相談すべきです。
「辞める」と決めてからではなく、外の世界を知ったうえで判断したほうが、納得のいく選択ができるからです。
それにエージェントに相談すると、自分の市場価値を客観的に知れます。
私も相談する前は「公務員の経歴なんて評価されないだろう」と半ば諦めていました。
でも実際は「その経験は経理でこう活かせますよ」と、自分では気づけなかった強みを教えてもらえたんです。
自分の価値を、自分だけで判断しないこと。
これが、後悔しない転職の大きなコツです。
▼エージェントに「話を聞くだけ」でも大丈夫ですよ▼

外の景色を一度見てから決めても、まったく遅くないよ
辞めるなら、いつがベストタイミング?
ボーナスの基準日、異動のサイクル、キャリアの年数など、押さえるべき「時計」があります。
私は入庁4年目に異動をきっかけに動き出し、ボーナスをもらってから辞めました。
損しない辞め方は以下で詳しく解説しています。
20代で辞めるのは早すぎる?
早すぎることはありません。
むしろ未経験転職は、若いほどポテンシャルで評価されるので有利です。
20代の選択肢については以下で本音を語っています。
【まとめ】安定より、自分の成長を選んでもいい

本記事のポイントを振り返ります。
- 公務員を辞める人は増えている。あなただけの悩みではない
- 辞めてよかったのは「成長実感」「職場環境」「異動からの解放」「本当の安定」の4つ
- 失ったのは「給料の安定」「周囲の理解」「社会的信用」の3つ
- 安定がなくなったのではなく、安定の種類が変わった
- 辞める前に「在職中の転職活動」「理由の深掘り」「軸づくり」の3つを
公務員を辞めて、私は確かに「安定」を失いました。
でも、その代わりに自分のスキルという別の安定と、成長し続ける毎日を手に入れました。
振り返れば、失ったものより得たもののほうが、はるかに大きかった。
だからあなたに、こう問いかけたいです。
安定より、自分の成長を選んでもいいんじゃないでしょうか。
もちろん、外を見たうえで「やっぱり公務員がいい」と思うなら、それも立派な答えです。
大事なのは、比較したうえで、自分が心から納得できる道を選ぶこと。
その第一歩として、まずは情報を集めるところから始めてみてください(ブックマーク★して、迷ったときに読み返してもらえると嬉しいです)
▼公務員の経験がどう評価されるか、確かめてみませんか▼
最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたの人生の選択を、心から応援しています。





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