
経理の会議、何を言ってるのか分からない…。
私、向いてないのかな?
そう思って検索した人が、多いはずです。
その気持ち、痛いほど分かります。
私も簿記2級を取って経理に転職しましたが、最初は会議の言葉がまったく分かりませんでした。
「洗い替え」「消し込み」「残高の突合」。単語は聞こえるのに、意味がつながらない。周りは当たり前の顔でうなずいているのに、自分だけが分からない。
つらいですよね。
でも、大丈夫です。
「ついていけない」のは、あなたの能力が足りないからではありません。ほとんどの場合、まだ時間が足りていないだけなんです。
本記事では、現役経理部員の私が「経理の仕事についていけない理由と、その対処法」を解説します。
私自身、いつまで分からなくて、いつ分かるようになったのか。そのあたりも正直にお話ししますね。
読み終わる頃には、今の苦しさが「絶望」ではなく「通過点」に見えてきますよ。
最初は、ついていけなくて当たり前です

まず、これだけは知っておいてください。
経理の仕事は、最初はついていけなくて当たり前です。
というのも、経理は専門用語のかたまりだから。会議で飛び交う言葉は、経験者にとっての日常語であって、新人には外国語みたいなものなんです。
特に最初のうちは、
- 会計用語
- 会計システムの操作
- 社内独自のルール
これを覚えるだけで精一杯ですよね。
私も、そうでした。

簿記2級を取ったのに、会議の言葉が分からなかったんです。
だから、今ついていけないと感じている方も、そこまで気に病まなくて大丈夫ですよ。
経理の仕事についていけない理由

「ついていけない」と感じる理由は、大きく3つです。
自分がどれに当てはまるかで、やるべきことが変わってきます。
簿記と実務は、別の言語だから
一番多いのが、これです。
簿記を持っているのに、実務が分からない。「勉強したのに、なんで?」と落ち込んでしまいますよね。
でも、これには理由があります。
簿記と実務は、別の言語なんです。
- 簿記 → 文法書。ルールと構造を教えてくれる
- 実務 → 会話。現場の言い回しや、業務とセットの用語が飛び交う
文法書を暗記した人が、いきなり現地で会話に混ざれるかというと、無理ですよね。
それと同じです。
だから「簿記2級を取ったのに分からない自分はダメだ」なんて、思わないでください。文法はちゃんと身についています。あとは、会話に慣れるだけですよ。
経理は、一年かけて一周する仕事だから
もう一つ、大きな理由があります。
経理の仕事は、一年をかけて一巡する構造になっているんです。
- 毎月 → 月次決算
- 四半期ごと → 四半期決算
- 年度末 → 年次決算
つまり、入って3か月の人は、まだ月次しか見ていません。
でも会議で飛び交う言葉の多くは、決算を前提にした会話です。
まだ見たことのない業務の話を、聞いているんです。
分からなくて、当然ですよね。
職場に、教えてくれる人がいないから
3つ目は、能力とはまったく関係のない理由です。
こんな職場に、心当たりはありませんか。
- 教えてくれる人がいない
- 「分かってる前提」で指示が飛んでくる
- 質問しづらい空気がある
- 人が短期間で次々に辞めている
これは、あなたの問題ではありません。職場の問題です。
教育体制のない職場では、誰が入ってもついていけません。ここは、はっきり切り分けてくださいね。
分かってきたのは、決算を一周してから
ここで、私の実体験をお話しします。
これが一番、お伝えしたいことです。
一番きつかったのは、初めての決算
日常業務は、少しずつ回せるようになります。
でも私が一番きつかったのは、初めての決算でした。
月次の締めも大変です。ただ、決算は次元が違いました。
- とにかく、やることが多すぎる
- 何がどこにつながっているのか、分からない
- 意味が分からないまま、手を動かすだけで精一杯
「日常業務ができる=経理ができる」だと思っていたんです。
でも、違いました。決算という段に上がった瞬間、また分からない側に戻される。
あれが、本当にこたえました。
一周したら、景色が変わりました
では、いつ分かるようになったのか。
正直に言いますね。
決算を一周してからです。
一周して、ようやく「なんとなく用語も分かってきた」という感覚になりました。
ある日突然、すべてが分かったわけではありません。決算を一度通したことで、バラバラだった用語や作業が、少しずつつながり始めたんです。

一周するまでは、分からなくて当たり前ですよ!
だから、3か月で追いつけなくても、落ち込まないでください。
私も、追いつけませんでした。
でも、一周すれば、ちゃんと景色は変わります。
経理の仕事についていけないときの対処法

ここからは、具体的な対処法です。
私が実際にやっていたことを、4つ紹介しますね。
分からなかった言葉を、あとでまとめる
会議で分からない言葉が出ても、その場で全部聞き返すのは難しいですよね。
だから私は、こうしていました。
- 分からなかった言葉を、その場でメモする
- あとで自分で調べて、まとめる
- 次に出てきたときに、思い出せるようにする
大事なのは、その場で分かろうとしないことです。
分からなかったことを、あとで潰す。この習慣が、一番効きました。
まず自分で調べる。それでも分からなければ聞く
基本は、自分で調べます。
それでも分からない部分だけ、同僚や先輩に聞いていました。
自分で調べる工程を挟むと、質問の質が変わるんです。
- 「これが分かりません」
- 「ここまでは調べたのですが、この部分が分かりません」
後者のほうが、相手も答えやすいですよね。教えてもらった内容も、頭に残ります。
聞くこと自体は、悪いことではありません。ただ、聞く前に一度考える。それだけで、伸び方が変わりますよ。

私の職場は、聞けば優しく教えてくれました。恵まれていたと思います!
簿記3級を、翻訳辞書として使う
もし簿記を持たないまま経理に配属されたなら、まずは簿記3級を入れてください。
資格のためではありません。業務の翻訳辞書として使うためです。
3級を通すと、こう変わります。
- 目の前の伝票が「何をしているのか」として読める
- 借方・貸方の意味が分かる
- 会議の言葉が、少しずつ引っかかるようになる
遠回りに見えて、これが一番の近道ですよ。
一周するを目標にする
そして、これが一番大事です。
「早く追いつこう」と思うと、追いつけない自分に毎日絶望します。
そうではなく、一周することを目標にしてください。
- 月次を、何度も回す
- 四半期を、通す
- 年次決算を、一周する
そこまで来て、初めて景色がつながります。
今日分からないことは、一周した頃には分かっているかもしれない。
そう思って、目の前の一つを潰していくほうが、結果的に早いですよ。
「ついていけない」は、また再発します

もう一つ、知っておいてほしいことがあります。
「ついていけない」は、一度乗り越えたら終わりではありません。
段が変わるたびに、再発します。
- 日常業務が回るようになった → 決算で、また分からなくなる
- 決算を覚えた → 連結や税務で、また分からなくなる
私も、そうでした。
でも、これは後退ではありませんよ。
登坂中の、息切れです。
平地を歩いているとき、息は切れませんよね。息が切れるのは、坂を上っているからです。
「ついていけない」と感じているとき、あなたは一段上に上がろうとしている最中にいます。
自分が今どの段にいるのか。地図を持っていれば、目の前の失速は「絶望」ではなく「通過点」に見えてきますよ。
我慢しすぎる必要は、ありません

ここまで、対処法をお伝えしてきました。
ただし、我慢すべきでないケースもあります。
「覚えることが多くて大変」という理由なら、時間が解決してくれます。私の実感では、半年から一年もすれば、たいていの人は慣れていきます。
でも、こういう職場なら話は別です。
- 質問しても、答えてくれない
- 上司が威圧的で、いつも怒っている
- 教える人がいないまま、放置されている
こういう環境は、あなたが成長しても改善しません。
我慢し続けても、体を壊すだけです。
私は、環境に恵まれました。分からないことを聞けば、先輩も同僚も優しく教えてくれました。だから、決算を一周できたと思っています。
聞ける相手がいるかどうかは、決定的に大きいんです。
もし今の職場に、聞ける相手がいないなら。環境を変えるという選択肢を、持っておいてくださいね。
同じ経理でも、会社が変われば、教育体制も雰囲気もまったく違いますよ。
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まとめ|「ついていけない」は、時間で解決します
最後に、要点をまとめますね。
ついていけない理由は、3つ。
- 簿記と実務は、別の言語だから
- 経理は、一年かけて一周する仕事だから
- 職場に、教えてくれる人がいないから
対処法は、4つ。
- 分からなかった言葉を、あとでまとめる
- まず自分で調べて、それでも分からなければ聞く
- 簿記3級を、翻訳辞書として使う
- 「一周する」を目標にする
そして、私自身の実体験について。
- 簿記2級を持って入った。それでも、会議の言葉が分からなかった
- 一番きつかったのは、初めての決算
- 分かってきたのは、決算を一周してから
3か月で追いつけなくても、大丈夫です。私も追いつけませんでした。
今、毎日が苦しい方へ。
それは、あなたが沈んでいるからではありません。
まだ、一周していないだけですよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あなたの毎日が、少しずつ楽になっていくことを願っています。





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